中竹 竜二 『挫折と挑戦』

 

早稲田大学ラグビー部監督のエッセイ。
彼は自分のことを名監督ではない、才能もカリスマもないと受け止めている。
それでも結果を出すにはどうしてきたのか。

・引っ張らないリーダー。自分は選手のフォローに徹する。            皆で話し合って決める。自分たちで課題を発見する力を養う。

・自分を飾らない、解らないことは解らないと、正直に伝える。
・選手を大声で怒鳴ったりしない。怒っても怖くないし、対話を大切にする。

・何を言うかよりも、何を言わないようにするか。             

(お前はダメだ、なんでできないんだといった失言を辞めた)

・自分は何ができるのか。                           

(できることを積み上げていくと、自分の能力が見えてくる)
・自分には何ができないのか。                        

(自分のスタイルのラインが見えてくる)
・自分は何がしたいのか                           (これを問うていくことで、自分の意思がなんとなく見えてくる)

・自分の都合の良い時にだけ、良いことをするのではなく(困ったときの神頼み)、 常日頃から行うようにする!

・練習で力を出し切ることを続けると、本番で力を調整できるようになる。
・たった数時間を必死に取り組むことで、信頼感を得られるのであれば、実行する。

・やった後悔、やらなかった後悔 人はどちらの後悔も経験する。

「やればよかった」よりも「やってしまった!」の方が、人間を大きくするのかもしれない。かっこ悪さも、思い切りさらけ出してしまえば、それはそれでかっこいい!

弱さをさらけ出せる人は、弱さを受け入れる態勢ができているということ

それって逆に強い人なんじゃないかな、と思いました。