阿川佐和子 『聞く力』を読んで
有能なインタビュアーとは、相手が答えに窮するほどの鋭い質問を
ビシバシ投げかけて、あくまでも冷静に、見事な切り返しができる人をイメージ。
でも聞き上手とは、ビシバシ切り込んで行くことだけではないのかもしれない。
※大事なことは、相手がこの人に語りたいと思うような聞き手になること。
経験をいくら積んでも、毎回インタビューの直前は怖くて仕方ない。
それでいい。いつも初心者気分がいい。
慣れたと気を抜くと、落とし穴にはまるから。
いつでも事前準備を大切にする☆大切なポイントを重点的におさえる。
➡質問事項を20から10項目へしぼる。➡三本柱を決める。
次の質問はどうしようかと考えてばかりいると、
相手の話の中身を深く理解しようとせず、話に連続性が生まれない。
一言一句もれなく聞くことは不可能だげど。できるだけ相手の話に集中する。
あれ❓と感じたことは聞く。🌟ほんの小さな言の端に隠れているもの
これは聞き流さないぞ!という大事なポイントは逃さない。
🌟自分と同じであることを正しい・当然だと過度に思い込まないように!
自分とどう違うのか。近いのか、遠いのか
嬉しかったりする感情に、違う体験ながら、何処かで共鳴する場所を見つける。
🌟違う思考や行動を経験した他人の気持ちの一部だけでも、
自分の何かの体験と重ね合わせることができた時、
相手に対するより深い理解と興味が生まれる。
相手の的をえたことをいう➡互いのことを熟知し、深い愛情が通じ合っているからこそできるもの。そんな簡単にできることではない
🌟「わかるわかる!」あなたの気持ち良く解るといいがち。ホントに❓
安易に言わない。自分は同じ経験をしていないし、どんなに相手に乗り移ってみた
ところで、全て理解することはできない。
でも似通った自分の経験を探り出し、その時の気持ちを重ねてみることは大切。
全ては解らないけど、何とか寄り添うことはできないか、必死に理解しようとすること
が大切。
🌟ほんの小さな相づちも「きちんと打つこと」と肝に銘じる。
人の表情で、こう思っているに違いないと勝手に決めつけない。
人は、それぞれの人に向き合う顔がある。
一人に対して、自分の全てを見せているわけではない。
未知の部分があるからこそ、その人に対する興味が尽きることはない。
自分たちが認知していた相手のイメージは、その人のほんの一部に過ぎない
親身になって話を聞く。➡自分の意見を伝えようとか、自分がどうにかしてあげようとか、そういう欲を捨てて、ただひたすら聞くことである。
愛想良く近づいていけば、誰だって自分に好意的になってくれると思うのは
間違い。驕りである。
人にはそれぞれ愛想の作り方、その人にあったものがある。
⇒普段はむすっとしているが、時折笑うとギャップがあって良いからと真似してできるものではない。
私最近ふけちゃって。しわも増えたし。➡そんなことないですよ。
大切なのは、返す言葉の種類ではない。言い方や表情が大切!
本心で自分を慰めてくれていると相手に伝わればそれでいい。誠意が大切。
荷物もってあげようか❓➡荷物持とうか❓➡荷物もつよ!
話には、具体性が大事。
語り手が無口であろうと多弁であろうと、へたでも上手でも、ほんの些細な一言の中に聞く者の心に響く言葉が必ず潜んでいるもの。
それが決して「立派な話」である必要はない。
共感したくなるような、小さな魅力があればそれだけで充分です。
Aさん 〇〇してしまった。これ訴えられたら捕まるんじゃないかという悩みに対して
❌そんなことじゃ捕まらないよ。別にだいじょうぶでしょ!大したことないでしょ
適当に軽く流す。適当な相づちをうつ。
⭕親身に聞く。こちらの気持ちはまず置いておき、ちゃんと耳を傾ける。
相手の抱えている悩みの深刻さは、最初はわからない。話を深めていかないと
本当に捕まらないという確実性もない。わからないのに、わかったようなことを言ってしまうのは良くないかな。